マテリアリティ
持続可能な社会の実現と持続的な企業の成長にむけて、当社の経営や社内にとっての重要度の視点から取り組むべき優先課題を選定し、重要性や影響度よりマテリアリティ(重要課題)を特定しました。
当社は、サステナビリティ委員会を中心に、それぞれのマテリアリティについてのレビュー、対応策や計画の策定を含め活動を進めてまいります。
気候変動への対応
当社は、持続可能な社会(2050年のカーボンニュートラル社会)の実現に向け、環境問題への取り組みが企業活動に必須の要件であることを認識し気候変動への対応を重要な経営課題のひとつであると捉えております。
サステナビリティ委員会およびそのワーキンググループを中心に、当社主力事業である『高純度薬品事業』における、リスク重要度評価等のシナリオ分析を実施し、気候変動関連リスクと機会を特定・評価しました。
TCFD提言に基づき対応を推進しながら、充実した情報開示に努め、当社に関わる全てのステークホルダーの皆様と共に、事業を通じて持続可能な社会の実現に貢献できるよう取り組んでまいります。
SDGsへの取り組み
SDGs(持続可能な開発目標:Sustainable Development Goals)とは、2001年に策定されたミレニアム開発目標(MDGs)の後継として、2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にて定められた、2016年から2030年までの国際目標です。
持続可能な世界を実現するための17のゴール・169のターゲットから構成され、地球上の誰一人として取り残さない(leave no one behind)ことを誓っています。
ステラケミファ株式会社では、SDGsの趣旨に賛同し、「信頼される企業づくり」「環境」「品質」「労働環境」の4つの側面において、取り組みを実施しています。
信頼される企業づくり
当社では環境・品質面だけではなく、様々な活動・取り組みを通して、ステークホルダーから信頼される企業づくりに努めます。
パートナーシップの構築
当社では、一部の製品・技術に関して大学との共同研究を実施することで、より高い技術力を駆使し、新製品・技術の開発への取り組みを行っております。また、コミュニティへの支援活動や、業界団体との連携を通し、最先端の情報を共有し合うなど、パートナーシップの活性化を図っております。
- 関連するSDGs
- 取り組み内容
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取り組み項目 主な内容 コミュニティへの支援活動 - 国連UNHCRに対する寄付金活動
- エコキャップ回収運動によるワクチン寄贈
- 災害時の日本赤十字社に対する義援金活動
パートナーシップの活性化 - グループ各社・取引先とのパートナーシップ
- 大学との共同研究の実施(技術や新製品等)
- 各種業界団体との連携
コーポレートガバナンス体制
重要課題である経営の健全性向上・意思決定の迅速化に向け、法律上の機能制度を強化・改善・整備しながら、コーポレート・ガバナンスの充実化を目指し、取り組みを進めてまいります。
- 関連するSDGs
- 取り組み内容
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取り組み項目 主な内容 コンプライアンス - コンプライアンス委員会の開催
- 企業倫理・経営理念等の社内周知および遵守
- コンプライアンス教育
- 国内外における贈収賄禁止の徹底
リスクマネジメント - リスクマネジメント委員会の開催
- BCP管理の強化(製品の安定供給体制の構築・大規模災害への対応)
事業活動における貢献
当社は事業特性を踏まえたうえで、SDGsにおける目標の中から取り組むべき課題を抽出し、それらの解決・実践に向けた事業活動を展開しております。その一部と関連するSDGsをご紹介いたします。
- 関連するSDGs
- 取り組み内容
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主な事業活動(高純度薬品事業) - 半導体の製造工程用薬液の製造、供給(あらゆる電子機器向け)
- 次世代エネルギーデバイス材料の製造・開発(タブレット・スマホや、EV用の電池向け)
- 濃縮ホウ素(ボロン10)の量産技術の確立(中性子制御、中性子遮蔽材料の原料)
- GMP対応製品(フッ化スズ)の製造、供給(歯磨き粉添加剤向け)
- 反応触媒の製造(化学品・医薬中間体向け)
環境リスクアセスメント
当社では、独創的な技術と高品位の製品を世界中に提供し、地球環境の保護に配慮した事業活動を行います。
- 関連するSDGs
- 取り組み内容
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取り組み項目 主な内容 システムの維持管理・向上 - 利害関係者からの信頼性確保
排出管理 - 温室効果ガスの排出抑制
- 海、下水への放流制限、廃水処理設備維持
- 毒劇物法や土壌汚染対策法にもとづく浸透防止
原材料および天然資源の使用 - 製品原料、試薬や廃液処理剤の効率的使用
エネルギーの効率的使用 - 電気、ガスの効率的使用
排出エネルギー(熱、放射、振動、騒音、光)の利用と抑制 - コージェネの有効利用
- 振動乾燥機などによる振動、騒音の軽減
廃棄物の適正管理 - 汚泥、有機溶剤、廃オイルなどの廃棄物管理
副産物の再利用 - 副産物の再利用・製品化と販売
- リサイクル(容器)の使用
空間の使用(土地、建物) - 敷地内の有効利用
順守義務 - 法順守、顧客要求、利害関係者からの要求
コミュニケーション維持・向上 - 内部、外部(利害関係者)、地域コミュニティ
品質リスクアセスメント
当社では、最高の技術を用いて品質を磨き、お客様に安心と満足をしていただく製品作りを行います。
- 関連するSDGs
- 取り組み内容
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取り組み項目 主な内容 システムの維持管理・向上 - 利害関係者からの信頼性確保
施設、プロセス、製品・サービスの設計・開発 - 製品品質のロードマップ
- 新製品、新規設備・装置の設計・開発
原材料管理 - 受入検査の実施
製造プロセス管理 - 製造規格、製造基準の設計・維持管理、倉庫管理
施設、資産およびインフラストラクチャの運用およびメンテナンス - ユーティリティ(電気、ガス、水道)の効率的な使用
- 製造設備の維持管理、改善、増設
- 分析装置の維持管理、分析技術の向上・最新装置の導入
外部提供者の環境パフォーマンスおよび業務慣行 - サプライチェーン管理強化
- グリーン購買
- コンフリクトミネラルの管理強化(原料)
包装を含む、製品の輸送およびサービスの提供 - 物流・輸送の効率化、安全管理
製品の保管、使用および使用後の処理 - 物流倉庫の維持管理
労働環境
当社では従業員の「健康」を第一に考え、ライフスタイルに合わせた福利厚生を活用・促進しています。
また、多様な人材が活躍できるよう研修など多くの学ぶ場を提供し、人材戦略にも積極的に取り組むことで、組織としての成長に繋がると考えています。
- 関連するSDGs
- 取り組み内容
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取り組み項目 主な内容 福利厚生の活用・促進 - フレックスタイム制度
- 定期健康診断の拡充
- 育児・介護休業制度
- 時短勤務制度
- 定年再雇用制度
従業員のインセンティブ向上 - 確定拠出年金
- 株式給付制度
- ストックオプション制度
- 資格取得支援制度
研修の充実化による学ぶ場の社内構築 - 階層別研修
- 語学研修
- 危険物取扱いに際した安全講習
人材採用 - 障がい者雇用と支援体制の強化
- 社員紹介制度
- インターンシップ制度