株主・投資家の皆様へ
トップメッセージ
株主・投資家の皆様には、平素より格別のご支援を賜り厚く御礼を申しあげます。
2025年3月期における国内経済は、雇用・所得環境の改善による個人消費の増加やインバウンド需要の増加などを背景に、緩やかな景気回復の動きが見られたものの、原材料価格やエネルギー価格の高止まりによる消費への影響懸念、為替相場の変動、トランプ政権による他国への関税措置の影響等、依然として先行きが不透明な状況が続いています。
このような環境のもと、当社グループは、顧客のニーズに基づいた多種多様なフッ化物製品の供給を行うとともに、特殊貨物輸送で培った独自のノウハウに基づいた化学品の物流を担う事業展開を行ってきました。
2025年3月期の業績におきましては、半導体部門について、一部の半導体市況の回復により、半導体部門の出荷量が前期と比較して増加したことに加え、エネルギー部門や一般製品部門の出荷量も増加した結果、売上高は362億88百万円(前期比19.2%増)となりました。
利益面におきましては、売上高の増加を受け、営業利益は43億38百万円(同59.4%増)、経常利益は41億61百万円(同35.8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は28億92百万円(同56.7%増)となりました。
2026年3月期の連結業績見通しについて、主力事業である半導体部門については、若干の販売増加を見込んでいるものの、主原料である無水フッ酸価格の上昇に加え、エネルギー部門において原子力施設で使用される濃縮ホウ素(ボロン10)の販売減少が見込まれることから、連結売上高は360億円(前年度比0.8%減)、営業利益41億円(同5.5%減)、経常利益39億円(同6.3%減)、親会社株主に帰属する当期純利益27億円(同6.7%減)を見込んでいます。
5月9日に、2026年3月期から2028年3月期における第4次中期経営計画を発表いたしました。新たな数値目標・取り組み・株主還元方針等、本計画を全社で力を合わせ着実に遂行し、持続的な企業価値の向上を実現してまいります。
皆様には、今後とも一層のご理解とご支援を賜りますよう、よろしくお願い申しあげます。
2025年5月