株主・投資家の皆様へ

トップメッセージ

代表取締役会長  橋本 亜希

株主・投資家の皆様には、平素より格別のご支援を賜り厚く御礼を申しあげます。

2023年3月期における国内経済は、新型コロナウイルス感染症による経済活動の制限が徐々に緩和されつつも、ウクライナ情勢の長期化に伴う原材料価格の高騰や世界的な金融引き締めによる急激な為替変動など、依然として先行きが不透明な状況が続いています。

このような環境のもと、当社グループは国内外の情報通信産業を中心に、顧客のニーズに基づいた多種多様なフッ化物製品の供給を行うとともに、特殊貨物輸送で培った独自のノウハウに基づいた化学品の物流を担う事業展開を行ってきました。

2023年3月期の業績におきましては、半導体部門について、出荷量は減少したものの、原材料価格上昇に伴う価格転嫁に努めたことにより、増収となりましたが、エネルギー部門および工業用フッ酸部門の出荷量が減少した結果、売上高は35382百万円(前期比5.1%減)となりました。

利益面におきましては、売上高の減少に加え、主要原材料の無水フッ酸価格が中国市場の需給等の影響や円安進行により前連結会計年度と比較し上昇した結果、営業利益は3514百万円(同23.3%減)となりました。

また、持分法適用関連会社である衢州北斗星化学新材料有限公司について持分法による投資利益を計上したものの、営業利益の減少を受け、経常利益は4347百万円(同23.8%減)となりました。さらに、有価証券の売却による投資有価証券売却益を特別利益に計上した一方で、高純度薬品事業のエネルギー部門におけるリチウムイオン二次電池用の添加剤について、増産を目的として保有している有形固定資産(建設仮勘定)の減損損失を特別損失に計上した結果、親会社株主に帰属する当期純利益は2280百万円(同57.5%減)となりました。

2024年3月期の連結業績見通しについて、高純度薬品事業において、エネルギー部門における原子力施設で使用される濃縮ホウ素(ボロン10)の販売拡大が見込まれるものの、主力事業である半導体部門について、半導体市況の減速を受け、販売が軟調に推移する見通しから、売上高は323億円(前年度比8.7%減)、営業利益28億円(同20.3%減)、経常利益2450百万円(同43.7%減)、親会社株主に帰属する当期純利益1650百万円(同27.7%減)を見込んでいます。

皆様には、今後とも一層のご理解とご支援を賜りますよう、よろしくお願い申しあげます。

2023年5月

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