株主・投資家の皆様へ

トップメッセージ

代表取締役会長  橋本 亜希

株主・投資家の皆様には、平素より格別のご支援を賜り厚く御礼を申しあげます。

20243月期における国内経済は、新型コロナウイルス感染症の5類移行に伴う経済活動の正常化が進み、雇用・所得環境が改善するもとで、景気は緩やかな回復の動きが見られたものの、海外景気の下振れリスクや物価上昇の影響、円安の継続など、依然として先行きが不透明な状況が続いています。

このような環境のもと、当社グループは、顧客のニーズに基づいた多種多様なフッ化物製品の供給を行うとともに、特殊貨物輸送で培った独自のノウハウに基づいた化学品の物流を担う事業展開を行ってきました。

20243月期の業績におきましては、半導体部門について、半導体市況悪化に伴い出荷量が減少したことに加え、工業用フッ酸部門や一般製品部門等の出荷量が減少した結果、売上高は30446百万円(前期比14.0%減)となりました。

利益面におきましては、売上高の減少を受け、営業利益は2722百万円(同22.5%減)、経常利益は3064百万円(同29.5%減)となり、親会社株主に帰属する当期純利益は、高純度薬品事業におけるリチウムイオン二次電池用の添加剤の生産設備に係る減損損失等を特別損失に計上した結果、1845百万円(同19.1%減)となりました。

20253月期の連結業績見通しについて、高純度薬品事業のうち、主力事業である半導体部門において、半導体市況の段階的な回復を受けた販売増加が見込まれ、加えてエネルギー部門において原子力施設で使用される濃縮ホウ素(ボロン10)の販売拡大が見込まれることから、連結売上高は345億円(前年度比13.3%増)、営業利益3650百万円(同34.1%増)、経常利益3550百万円(同15.8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益26億円(同40.9%増)を見込んでいます。

皆様には、今後とも一層のご理解とご支援を賜りますよう、よろしくお願い申しあげます。

2024年5月

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