高純度薬品事業

フッ素の可能性を追求し、最先端の技術を支える

原子番号9、元素記号F。反応性が極めて高く、様々な化合物をもたらして、あらゆる産業分野で活躍するフッ素。ステラケミファはその機能に早くから着目し、数多くの独自技術を開発しながらフッ素の可能性を拡大してきました。

当社の主力事業である半導体関連では、半導体の製造工程における洗浄やエッチング用の薬液などを手掛けています。半導体は、あらゆる電子機器に組み込まれるとともに、クラウドサービスの普及等を背景としたデータセンターの新設・増設が進み、自動車業界では電動化や自動化への転換が予測されるなど、半導体は、今後更なる市場の拡大が期待されています。半導体の製造工程に欠かすことのできない当社の超高純度フッ化水素酸は、国内のみならず全世界の半導体メーカーから高い評価を得ています。

エネルギー関連では、リチウムイオン二次電池の性能を向上させる添加剤および原子力関連施設で使用される濃縮ホウ素(ボロン10)を製造・販売しています。添加剤は、今後の拡大が予想されるEV(電気自動車)市場において需要の増加が見込まれ、研究開発部門では、ポストリチウムイオン電池を見据えた次世代電池向けの開発にも取り組んでいます。また、二酸化炭素排出を実質ゼロにするカーボンニュートラルが世界的な課題となり、原子力発電所の新規導入や増設の検討を進める国もみられる中、濃縮ホウ素(ボロン10)は原子力発電所の安全面への寄与などが評価され、海外市場において需要の拡大が見込まれています。

その他にも、医薬品の中間体製造時の触媒や歯磨き用添加剤など、当社のフッ素化合物は、様々な分野の製品製造過程において不可欠な存在であり、今後もその用途拡大を見据え、研究開発活動および新規市場の開拓を進めてまいります。